変更点
- 一段目の電流を出力に流すのを諦めた
電力効率的には魅力的な方法なのですが、おそらくカレントミラーの位相回転のせいでひどいことになるのでやめました。
- カレントミラーを単純なワイドラー式に変更
- バイアス電圧を抵抗+定電流で与えるようにした
シミュレーション
シミュレーション回路を以下に示します。
左が通常のダイアモンドバッファ、右がスーパーリニアサーキットです。
バッファ部のAC特性を示します。
一見良さげですが、SLCの方は駆動インピーダンスが高いと発振傾向を示します。まあ、オペアンプの出力段が10Ωでドライブしてくれるということで(現実には厳しいだろうけど。対GNDでCでも入れるべき?)。
1kHz・1Vrmsの際のFFTです。
3次歪みで約-40dBの改善。意外と顕著に効きます。
まとめ
まあ、これはもうちょっと詰めれば、作ればできる水準まで行きそうな気がします。
ヘッドホンアンプがほしくなったらやってみるかな・・・。音はどうだろう。ある意味バイポーラの電流正帰還アンプみたいなものなので、解像度の高いクリア系だろうと密かに予想しているのですが。