はじめに
あまり使われているのを見かけませんが、電流帰還をかけたカレントミラーは電流帰還抵抗とパラにCを入れて位相を進めることができます。
位相余裕の確保に使えます。
シミュレーション
左から、ただのカレントミラー、いい感じに位相を進めたカレントミラー、やりすぎたカレントミラーです。
青が一番いい感じの結果(真ん中)で、20度くらい進んでいます。赤はやりすぎてピークが生じています。発振性のピークではありませんが、ループ内にこれを入れるのもまずいでしょう(ただしうまく位置が合えば第二ポールを相当キャンセルできるので、挑戦するのもあり)。
うまく活用すると、帰還量が0dBになるまではこれで保たせて、0dBを切ったら一気に落ちるけど知らんぷり、という高域特性を作れます。回路にもよりますが、位相余裕の確保にけっこう重宝します。