はじめに
カレントミラーの性能に疑問があったのでシミュレーションしました。
普通のカレントミラー(ワイドラー型)とウィルソン型
ウィルソン型は帰還がかかるので有利です。
AC特性。
歪み特性。
こうしてみるとウィルソン型は有望です。
ウィルソン型とオペアンプ使用型
オペアンプを入れると更に深い帰還がかかって有利……そう思っていた時期が私にもありました。
素直にやるとオペアンプの高域レスポンス低下のせいで使い物になりませんが、カレントミラーの場合は電流帰還抵抗とパラに入れたCでゼロを作ってある程度補償することができます。やりすぎると安定性を損ねる方向の補償なので注意が必要です。
素のウィルソン型と同等まではいけます。
歪みは意外と改善せず。
これなら不安定要素と回路の巨大化を受け入れてまでオペアンプを使う理由はないかなと思いました。
結論
ウィルソン型で十分高性能。