はじめに
以前検討した方法は上下のパワー素子のゲートを電圧源でつなぐという扱いづらいものでした。「別にそんなことしなくても、単に上下独立で電流帰還すればできるんじゃね」と思ってやってみたところできました。
回路とシミュレーション
このような回路です。
0.1Ωの上側に入力側素子のソースが繋がっているのがミソです。これによって出力インピーダンスは0.05Ω+アルファ(深い帰還でも残る素のgm残存分)になります。
まずはAC特性を見ます。
位相余裕が許す限りは帰還をかけて広帯域にできます。アイドリング1Aで帯域を伸ばしてみました。
-3dBポイントは25.5MHzくらいです。嘘くさいけど(ドライブインピーダンスが高くなると初段ポールが効いてくるはずだし、それをなんとかしてもスルーレートの限界が・・・)。
まあ、十分帰還ループに入れられる特性でしょう。
1kHzで約1W出したときのFFT。
なにこれ? へたな二段増幅+バッファ構成とかより低歪みです。信じがたいですが、シミュレーションではそう出ています。
結論
これでいい。