こういう回路について考えます。
ぱっと見では負帰還側をいじった電流正帰還回路。負帰還側はバスブーストです。
最終ゲインでもたしかにバスブーストされます。しかし、これだけでは面白くありません。
注入法で出力インピーダンスを見ます。
負性なので注意。電流正帰還ループ内でバスブーストすると低域側で出力インピーダンスの負性度が上がります。低音の音圧が高まる上に強力に制動されるので、定性的に考えるとかなり良さげです。
f0の4波バーストで過渡特性を見ます。
電圧波形、電流波形ともに4波が終わったあと下側にあるのがブーストの方です。ほんの少しですが収束が速いかな? という気がします。
いわゆる内部ブーストというやつですが、うまく使えば低音の量感と制動感を両立できる負性インピーダンスアンプ系ではほぼ唯一の方法のはずです。