ディスクリートオペアンプを組もうとする場合、素子を増やしすぎると配線が地獄なので、できるだけシンプルな回路にしようと考えます。
となると、こんなのが候補にあがってきます。
回路1はシンプルですが、オフセットとドリフトに悩まされそうです。回路2は部品が増えるので嬉しくない訳です。
一応ゲイン特性だけ見ます。
二段目が肩特性の怪しいMOSモデルと理想定電流なので、低域側は真に受けないでください。ちなみに実機では定電流ダイオードを活用する気なので、二段目を高インピーダンスにすることはあまり期待できそうにありません。
GB積8.3MHzでした。
GB積7.8MHzでした。カレントミラーの位相回転の分、本質的に回路1より不利なのです。もちろん、進相補償で詰めればもう少し行ける可能性は全然あります。
……熟考の末、この2つなら回路2を採用することに決定。オフセットはなんとかなっても、ドリフトはどうにもならない・・・
ただしまだ不安が残るので、二段目も差動にしてカレントミラー合成するのが理想的です。
素子数が増えてしまうのが難点ですので、まずはこの回路1と2を作って比べるところから始めようかと思います。